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物欲☆あんず雨

物欲☆あんず雨

家康狙撃

「風神の門」第11話・ネタバレ有り日記(2005.6.15)

[家康狙撃]
今回はオープニングの前に、これまでのあらすじが入ります。
初見時、「あらすじなんかより、河原で倒れていた才蔵さまに近付いた謎の足が気になる~!早く本編を始めろ~~!!」と、思うた覚えが…。(『謎の足』は、ただの物盗りのものだったのでござりまするが)

獅子王院の襲撃を辛くも逃れた才蔵、山中に潜み体力の回復を図ります。
別口で逃れたらしい佐助や入道が以外と軽傷なあたりが少々「?」でござりまする。(入道は右腕重傷のようですが…)(やはり才蔵は毒にやられたのが大きかったのかしらん)
行方不明の才蔵とお国を案じ、甲賀者に探索を続けさせる佐助。

一方、才蔵を仕留めた気がしない獅子王院も自ら関所を見張り、部下にも探させています。
失敗のイライラからか、次にお国が邪魔したら斬ってもいい発言まで…。
獅子王院の心は、激しい敵愾心と焦燥でいっぱい。
「才蔵め…才蔵さえいなければ…」とか何とか、ものすごい形相でつぶやく彼の目に、関所を通過してきたある人物の姿が…。

この時の獅子王院の表情変化、大層笑えまする~~。大好きなシーンの一つでござりまする♪
「才蔵め~~」と、ものすごい形相で中空を睨み据えていたのに、青姫の姿をみとめたとたん、『ほへ?』ってな緩んだ表情になるのでござりまする。
その後、青姫にためらいがちに声を掛けたり、今は捕らえようとしているのではないと必死に訴える獅子王院の様子が何ともいじらしいです。
才蔵はもう死んでいるかも…とうっかり言ってしまい、青姫に柄杓の水を掛けられる獅子王院。いつぞや九度山の河原でも才蔵に水を掛けられておりましたが、そういう目に遭いやすい人なのでせうか…。

才蔵は山中でお国と再会。才蔵の手伝いをすると言い、まんまと居座る(?)お国。
お国が才蔵の着物(深緑色のほう)を繕っているシーンがあるのでござりまするが、あのハデハデ羽織も彼女が再生させたのでせうか~~。(さすが『デ◇ルマン』??)

本調子を取り戻した才蔵は、お国と山を下りることを決意。水入らずの山暮しが楽しかったらしいお国、才蔵に、危険な任務より畑を耕したりして安穏に暮らせないのかと言う。
それに返す才蔵の、「畑を耕したりするのも鳥を追ったりするのも、畑と戦い鳥と戦うという事。自分の場合、その戦う相手が徳川家なのだ…」というセリフが良いです♪(ついこの間までフラフラしてた人の言葉とは思えませぬな!)
人は、己が対峙しているものが何であれ、きちんと正面から見据え、戦わなくてはならないのでござりましょう。

無事佐助たちと合流できた才蔵、いよいよ『目的』へ向けて本格始動。
あらかじめ隠しておいた例の『鼓』を持ち出し、三河漫才の練習にも余念なく、Xデーを待ちます。
(豊臣を貶め徳川を持ち上げる、才蔵考案の漫才の内容に文句を言う佐助がカワイイです)
駿府で孫八に会った才蔵、青子出奔のことを知りますが、今はそれどころではない感じ。
お国を女中として駿府城に送り込み、三河漫才の上演場所を正確に知ろうとします。
孫八の描いた絵図面もおおいに役立て、着々と準備は進んで行き、大御所・家康の長寿祝いの日が近付いて参ります。

才蔵を阻止するため、駿府城に入り込んだ獅子王院、城を守る風魔忍びたちに手出し無用と言われてしまいます。
家康のお膝元で直接警護してる風魔から、『一大名の飼い犬』扱いされ屈辱に思う獅子王院。(生まれや身分を気にしてるから、余計にそういう事言われる場面が多くなるんだよ~~んと言ってあげたい気が…)

三河漫才を披露する芸人として駿府城に入る才蔵と佐助。
城中の広間、お国が知らせた上演場所と違うことや(板倉が直前に変更を決定)(キミにそこまでの権限は無いのでは~?とプチ突っ込み)、城内が孫八の絵図面とは微妙に違っている(改修工事があった)ことに不安を覚える二人。
しかし、一世一代の暗殺計画、決行あるのみ!!

家康、秀忠をはじめ、のちの家光となる幼児・竹千代(その後ろに居るのは春日局でせうな)、そして居並ぶ重臣たち…。
(家康の顔をはっきり映さない手法が良いです。才蔵らにとって、家康は『幾重にも守られた先に居る遠い存在』というイメージが伝わります)
逸る心を押さえつつ、軽快に三河漫才を始める才蔵・佐助。
仕掛けの距離が限られているため、じりじりと近付いて行く二人。警戒し始める庭先の警護侍。
演じられているのはコミカルな歌と踊りなのに、呼吸も忘れるくらいの緊張感…。

引き絞られる鼓の紐!飛び出す必殺の毒針!!
ところが命中した先は、家康の前に置かれた菓子を取ろうと近寄って来ていた竹千代(家光)の持つ、ガラガラのような玩具。
それさえなければ確実に家康に刺さっていた毒針。
無念の気持ちを抱えつつ城を脱出する才蔵と佐助。
運が無かっただけで、才蔵自身は勝っていた…と、呆然とつぶやく獅子王院。

ほどなくして徳川方は、かの有名な『国家安康』を楯に、豊臣家に対しあからさまに牙を剥いて来ます。(暗殺されそうになった事で、家康の怒りが頂点に…とも思える構成でござりまするな)

完璧だったはずの暗殺計画は失敗に終わってしまったものの、再度の挑戦を誓う才蔵と佐助。
そんな才蔵を待ち受けるのは、ある別離…。

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